アメリカワインの豆知識

旧世界ワインと比べると短い 【アメリカワインの歴史】

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フランスやイタリア、スペインなど、古くからワインを生産している国を「旧世界」、そしてアメリカなど比較的新しいワイン産地を「新世界」と業界では呼びます。
アメリカといえば、カリフォルニアワインが有名ですが、実はワインの歴史はまだ長くありません。
ここでは、アメリカンワインの歴史を紹介します。

アメリカワインの歴史が始まったのは15世紀ごろ

アメリカでワイン造りがスタートしたのは、15世紀頃と言われています。
アメリカの東海岸にこの頃、ヨーロッパ人が多く移住したことが発端とされていますが、当時はラブルスカ系のブドウでワインが造られていました。
ご存知の通りラブルスカはブドウジュースのような香りや味わいをつくるため、ヨーロッパ系品種が持ち込まれます。

しかし、1855年にフランスワインはじめ、多くのワイン生産国が打撃を受けたフィロキセラにより、アメリカのワイン造りも衰退。
実は1500年代にブドウ栽培が始まっていながらも、本格的にワイン造りがスタートしたのは古い話ではなかったのです。

事業としてワイン作りが始まったのは18世紀ごろ

ワイン生産が事業としてスタートしたのは、実は18世紀頃と言われています。
当時、メキシコが植民地であったスペイン人たちがカリフォルニアに北上してきて、ワイン造りを広めて行ったという歴史があります。

西海岸はフィロキセラが到達しておらず、最初はミッション種が栽培されていたようです。
1771年にロサンジェルスにワイナリーが誕生し、西海岸地域に徐々にワイナリーが増加していきます。

そして、アメリカのワイン史が大きく動くきっかけとなったのが、1848年のゴールドラッシュです。
カリフォルニアがメキシコ領となったことから、カリフォルニア共和国として独立し、その後はアメリカ領に。

この頃、カリフォルニアで金が見つかったという噂が世界中に広まり、結果的に多くの人たちがこの地に集結します。
ワイン用ブドウが多く栽培され、こういった人々によって産業が支えられることになります。

その後、アゴストン・ハラジーによって数多くのヨーロッパ系品種が持ち込まれたり、フィロキセラ防止の研究が発展したりと、カリフォルニアワインは盛り上がりを見せて行きます。
ヨーロッパにも輸出され始めたりと、このまま大きく発展していくはずでしたが、時代がそれを食い止めたのです。

1920年に国家禁酒法が制定され、ワイン産業が大きく衰退した

カリフォルニアワインが発展し続けて行くなかで、1920年に発令された国家禁酒法によって、ワイン産業はもとより、酒類産業が追い込まれることになります。
この頃、ウイスキーなどはこっそりカナダから持ち込まれたなど、さまざまな逸話があるようです。

ワイン産業は当然成り立たず、多くのワイナリーが閉鎖していきます。
1933年に禁酒法は解除されましたが、簡単にワイン産業は復興することはありません。

しかし、カリフォルニアデイヴィス校は果実酒研究が許されていたこともあり、この卒業生たちによって徐々にワイン産業が復活。新しい時代が幕を開け始めます。

第二次世界大戦後に好景気の影響でワイン産業は復興する

その後、第二次世界大戦が勃発しますが、アメリカは大勝し経済復興などの影響でバブル景気をむかえます。

ワインが飛ぶように売れたのもちろん、大きな成功をおさめた人々がナパヴァレーでブドウ畑を開墾し、ワイナリーを造ります。

ロバートモンダヴィなどの有名人がワイン復興を進め、ついに1900年代後半にはパリスの審判で、フランスの名門シャトーにカリフォルニアワインが打ち勝つという偉業を達成。
瞬く間にアメリカは、高級ワイン産地として認められるようになり、カルトワインといった1本数十万円のワインを生産するワイナリーが話題となります。

現在アメリカは昔のワイン大量生産国ではなく、高級ワイン産地として認められています。

しかし、まだアメリカワインの歴史は始まったばかり。
常に動きを追い続けて行きましょう。

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