アメリカワインの主な産地

ワシントン州のワインの特徴【アメリカ旅行記 Part.1】

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アメリカには、数多くのワイン産地があります。
しかし、その9割がカリフォルニア州ということで、ほかの産地はさほど知られていません。
今ワイン業界が注目しているのがワシントン州です。
ここでは、ワシントン州のワインについて解説していきます。

引用:http://us-ranking.jpn.org/Washington.html#map

ワシントン州のワインの特徴

ワシントン州のワインの特徴としては、比較的ボルドーのような気候条件であることから、ボルドー品種が多く栽培されています。

また、近年ワシントン州で注目されているのが、ローヌ系の品種です。
シラーやマルベックの栽培も盛んで、カベルネソーヴィニョンやメルローなどとブレンドされる、ボルドースタイルのワインが特徴です。
白ワインは、シャルドネが多く栽培されていますが、品質の高いリースニングは特に提供があります。

リースニングは、アプリコットなど濃いめの風味のワインを仕上げていますが、アイスワインや甘口ワインも造られているなど多種多様です。
とはいえ、ワシントン州のワインでもっとも有名なのはカベルネソーヴィニョン、そしてメルローです。

カベルネフランやプティヴェルドなど、絶妙なバランスでブレンドされているので、ぜひ一度楽しんでみてはいかがでしょうか。

ワシントン州の主なワインの生産地

ワシントン州とひと言で言っても、そこは広くさまざまなワイン産地が存在しています。
ここからは、ワシントン州の主なワイン産地を紹介していきます。

① レッドマウンテン

レッドマウンテンは、ワシントン州でも特に知られているワイン産地。
ワイナリーは15社以上ある、一大ワイン産地となっています。

品種的には、カベルネソーヴィニヨンやメルローはもちろん、カベルネフランやシラーなど、さらにサンジョヴェーゼなどさまざまな品種が栽培されています。
比較的、白ワインより赤ワインの方が多く、温暖な気候からしっかりとした力強いワインが造られる傾向にあります。

引用:https://greatnorthwestwine.com/2016/08/07/red-mountain/

② ヤキマヴァレー

アメリカワインの原産地呼称制度はAVAと呼ばれていますが、ワシントン州で初めてAVA認定された地域が、ヤキマヴァレーです。
ワシントン州でもっとも重要なエリアと言われており、ワイナリーの数は60を超えるという同州最大規模を誇る産地です。

カベルネソーヴィニョンがメインで育てられていますが、シャルドネやリースニングなど、白ブドウ品種も多く栽培されていることで知られ、その品質の高さが近年注目されています。

また、シラーから造られる赤ワインに定評があるワイナリーも多く、ワシントン州を知るためにはまず、ヤキマバレーから攻めてみると良いのではないでしょうか。

③ ホースヘヴンヒルズ

1972年にブドウ栽培が始まったAVAが、ホースヘヴンヒルズという場所で、まだワイナリーが10以下という少々マニアックな地域です。

しかし、シャルドネやシラー、リースニングの評判が良く、ほかの産地に追いつけ追い越せといった感じで、今後注目すべき産地に成長していくことでしょう。

ワシントン州の季候の特徴

ワシントン州の気候の特徴ですが、緯度がボルドーや北ローヌ、ブルゴーニュ南部と一緒ということで、比較的日照時間が長いことで知られています。

夏は暑く、冬は寒いという気候で、昼夜の寒暖差も大きいことからブドウ栽培に向いている産地であることで有名です。

ワシントンの魅力は、冬がマイナス20度℃を下回ることから、あまりの寒さにフィロキセラが生息できません。
そのため、アメリカでは珍しく台木を使っていない自根のブドウ樹ばかりが残っています。
純粋なアメリカのワインを楽しんでみたい、という方はワシントン州のワインを試してみると良いのではないでしょうか。

ワシントン州のワイナリー【まとめ】

最後に、ワシントン州で覚えておくべきワイナリーをいくつか紹介していきます。
ぜひ、参考にしてみてください。

① ヘッジス・ファミリー・エステート

ヘッジス・ファミリー・エステートは、1987年に創設された比較的新しいワイナリー。
レッドマウンテンに自社畑を購入したことで始まったワイナリーで、カベルネソーヴィニョン、メルロー、シラーの評価が高いことで有名です。

ビオディナミ認証を受けた自社畑のブドウを使用しており、できるだけナチュラルなワイン醸造を心掛けています。
テロワールを表現した、ピュアな味わいを楽しめます。

引用:https://www.mikuniwine.co.jp/?mode=grp&gid=1779133

② チャールズ・スミス

ロックテイストのラベルデザインが話題の、チャールズ・スミス。
なんと、ワインを担保にワイナリーを設立したことで知られる、異例の名門です。
チャールズ・スミスが手掛けたシラーは、「パーカー・ポイント98点」を獲得するなど、評論家たちからも高い評価を獲得しています。

若いシラーでありながら、力強い味わいを感じられるワインを醸す、ワシントン州のスター生産者です。

引用:http://blog.partywine.com/2012/10/11361000.html

③ ロング・シャドウズ

ワシントン州のワイナリーを語る時、ロング・シャドウズを避けることはできません。
2002年に設立されて以来、国際的なワイン造りを続け、ファンも世界中にいます。

ロング・シャドウズは、世界中からワインメーカーを集めたことで話題になったワイナリーですが、実直にワシントン州の味わいを大切にしたワインを醸します。
個性的でありながら、洗練された、ワシントン州きってのモダンなワインをお楽しみください。

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