アメリカワインの特徴① アメリカはワイン生産量第4位!
アメリカは、フランスやイタリア、スペインなどと比較して、新しい産地ということで新世界と呼ばれています。
しかし、新世界ワインの中でもアメリカは筆頭と呼ばれる存在で、生産量は世界第4位という規模を誇ります。
ワイン生産量に関しては、2015年でおよそ2200万hlという大きな数字をたたき出していることが予想されていたり、フランスやイタリア、スペインに次ぐワイン大国として知られるようになってきました。
ワイン消費量に関しては世界最大という数字を残しており、2014年にはなんと年間3億3960万ケースが消費されていたというデータもあります。
アメリカはワインを造ることも好きですが、飲むことも大好きという、ワインが日常的に存在する生産国なのです。
国別ワインの生産量
特徴② 高級ワインよりもテーブルワインが多く生産されている
アメリカワインといえば、カリフォルニアのカルトワインを思い浮かべる方もいるはずです。
ハーランエステートやストリーミングイーグル、オーパスワンなど、1本数十万円を超えるワインを醸す高級ブティックワイナリーが軒を連ねています。
とはいえ、実はアメリカという国は高級ワインよりも、日常的に楽しめるテーブルワインを多く生産していることで知られています。
カリフォルニアが、アメリカのワイン生産量の9割を占めていますが、高級ワインを造っている産地は極僅かです。
そのほとんどがロサンゼルスやサンディゴで造られている中級ワインで、セントラル・ヴァレー地域ではテーブルワインが数多く造られており、これがワイン生産量のほとんどを支えていると言っても過言ではありません。
日常的にワインを楽しむ国らしく、手軽に楽しめるワインが多いところも親近感が湧くところではないでしょうか。
特徴③ 地域によって気温差が激しいので、さまざまなワインが生産されている
アメリカのワイン産地と聞くと、どのような環境を思い浮かべるでしょうか。
”焼けるような乾燥地帯”というイメージを持つ方もいるでしょう。
しかし、アメリカはその地域によって気温差が激しいことで知られており、テロワールも場所によって大きく異なっています。
アメリカのワイン産地の中心部であるカリフォルニアは、太平洋からの冷気が流入してくるため、海沿いの産地の気温がかなり低いのが特徴です。
そのため、ピノ・ノワールやシャルドネ、ドイツ系品種なども造られており、スパークリングワインも有名です。
一方、内陸ではボルドー品種をメインに育てていたり、ジンファンデルと呼ばれる有名品種も育てられているなど、場所によって適したブドウ品種を育てています。
オレゴン州などは雨が少なく、冷涼で石灰質の土壌のため高級ピノ・ノワール産地として有名です。
そのほか、夏場が温暖になるニューヨーク州やワシントン州など、各地で多種多様なワインが造られています。
アメリカワインと聞いてもピンと来ない方もいると思いますが、私たちが想像している以上にワインの生産が盛んな国なのです。