こういっても過言ではないほど、世界的に有名なワイン産地がカリフォルニアです。
ここでは、アメリカを代表するこの産地で生まれるワインの特徴などを紹介していきます。
当サイトでは、別の記事でオレゴン州のワインの特徴についても紹介していますので、そちらの記事もぜひご覧ください。
引用:http://us-ranking.jpn.org/California.html
目次
カリフォルニア州のワインの特徴
カリフォルニアワインはさまざまなスタイルがあるので、一括りに“こんな特徴がある”と言うのは、無理があるかもしれません。
その理由は、海岸沿いは冷涼であったり、ナパバレーはバランスの取れたテロワール、セントラルコーストは日照量が多く降雨量が少ないなど、テロワールが多岐にわたります。
また、アメリカワインの9割を造っているため、1本数百円から数十万円というワインがあるなど、その品質も差があります。
高級ワインは、カベルネソーヴィニョンを主体としたボルドーブレンドワインが多いですが、プティベルドやシラー、ジンファンデルなどの単一品種のワインも造られています。
比較的安価なワインは、品種問わずブレンドされたものが多く、日常使いしやすいアイテムが多く見られます。
また、白ワインはシャルドネが多いのですが、樽をいれないスタイルも多く、ソーヴィニヨンブランもシャープなものが造られるようになってきました。
近年、冷涼な産地ではシャルドネを使用した、品質の高い瓶内二次発酵のスパークリングワインも増えて来てます。
昔のような濃厚な味わいのワインというスタイルではなく、エレガントで繊細さを感じさせるワインが増えて来ているのが、近年のカリフォルニアワインの傾向でしょう。
カリフォルニア州の主なワインの生産地
ここからは、カリフォルニアの主なワイン産地を紹介します。
ぜひ、参考にしてみてください。
① ノース・コースト
サンフランシスコの北部に位置するこのワイン産地は、ナパやソノマ、メンドシーノという世界的に有名な高級ワイン産地を有します。
内陸部の暖かい産地はカベルネソーヴィニョンやメルローから、超高級ワインが造られており、海側や冷涼な地域では品質の高いピノ・ノワールやシャルドネが造られています。
全体的にブティックワイナリーが多く、観光地としても人気です。
② セントラル・コースト
セントラルコースは、北部はブルゴーニュ系の品種が栽培され、南部はボルドー系のブドウ品種が栽培されています。
海岸側は冷涼ですが、内陸部は暑く乾燥しているため、場所によってワインのスタイルが変わります。
高級ワインも多いですが、全体的にカジュアルなワインが多いところもポイントでしょう。
③ サウス・コースト
乾燥地帯が多いサウスコーストは、ロサンジェルスに近いAVAとして知られています。
高級ワインはさほど多く造られておらず、そのほとんどはカジュアルなデイリーワインとなっています。
シャルドネやピノ・グリ、さらにジンファンデルやテンプラリーニョなど、暑さに強いブドウ品種が主体です。
ブレンドされることが多く、カリフォルニアワインを手軽に楽しみたい方にはおすすめです。
カリフォルニア州の季候の特徴
カリフォルニア州は、比較的温暖な気候ですが、場所によって非常に冷涼な産地もあり、多種多様なスタイルのワインが造られています。
ブドウ栽培に適している理由は、年間を通して雨量が少なく、乾燥しているというところでしょう。
カビや害虫などによる影響を受けにくく、広大な土地であっても比較的安心してブドウ栽培を行うことができます。
一部、ナパやソノマ、メンドシーノなどの高級ワイン産地では、冷涼で厳しい環境を求めているため、中心部とは気候も複雑ですが、全体的に乾燥していることは間違いありません。
ブドウ栽培には適しているのですが近年、乾燥による山火事などが多く発生しているため、世界中のアメリカワインファンが心配しているという部分もあります。
カリフォルニア州のワイナリー【まとめ】
ここからは、おすすめのカリフォルニアのワイナリーを紹介します。
ぜひ、気になった方はワインを購入してみてください。
① カレラ
あのロマネコンティを手掛けるDRCや、デュジャックで腕を磨いて来たジョシュ・ジャンセンが手掛けるワイナリーが、カレラです。
カリフォルニアのロマネコンティとも称される彼のワインは、繊細さと複雑性がバランスよく調和した至高の味わいだと評価されています。
石灰岩質を探し求め、カリフォルニア州に辿り着いた彼は、その地でブルゴーニュに負けない徹底したブドウ栽培を続けています。
『ワイン&スピリッツ誌』でワイナリー・オブ・ザ・イヤーを受賞しているなど、その名が世界中で知られているワイナリーです。
引用:http://www.shiawasewine-c.com/?mode=f16
② オーパスワン
アメリカワイン史上、もっとも有名なワインがオーパスワンでしょう。
バロン・フィリップ・ド・ロスチャイルドとロバート・モンダヴィのジョイントヴェンチャーとしてスタートしたワインであり、今や世界中のワイン愛好家垂涎の品となっています。
カベルネソーヴィニョンを主体とした、丸みとエレガントさを楽しめる、最高峰の赤ワインを造っているワイナリーです。
引用:http://cieltrip.blog.jp/archives/1063235195.html
③ ボーグル・ヴィンヤーズ
ブドウ栽培自体は、1968年から続けている由緒正しきカリフォルニアのワイナリーが、ボーグル・ヴィンヤーズです。
細部にまでこだわったブドウ栽培、ワイン醸造を心掛けており、テロワールを意識したピュアなワイン造りを続けています。
カリフォルニアワインらしい味わいを求めている方は、ボーグル・ヴィンヤーズのワインを飲んでおくべきでしょう。